脂肪注入豊胸

脂肪注入豊胸

脂肪注入豊胸のよくある質問に、美容外科医 大橋昌敬が回答します。

脂肪注入豊胸とは?

ご自身のお腹や太ももから採取した脂肪を、バストに注入する豊胸手術のことです。

大橋ドクターの解説

脂肪注入豊胸の基礎知識

メリットやデメリット、料金などについて分かりやすくまとめました。

特徴 自身のお腹や太ももから採取した、
自己組織を使用する。
メリット ・仕上がりが自然
・効果が長期的
・痩身効果がある
デメリット ・痩せていると適応外になる可能性がある
・失敗するとしこりになる可能性がある
料金 ¥400,000〜1,500,000
適応 ・自然な仕上がりを求める方
・1〜2カップアップを目指す方
ダウンタイム ・痛み:術後3〜7日
・腫れ:術後2週間
・内出血:術後2週間
種類 ・脂肪注入豊胸
・コンデンスリッチ豊胸
・ピュアグラフト豊胸
・セルチャー豊胸
・非培養幹細胞豊胸(SVF豊胸)
・エクソソーム豊胸
など

メリットは?

自然な仕上がりであること、効果が長期的であること、脂肪採取部位の痩身効果が期待できることです。

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温かく柔らかい、バストに仕上がる

脂肪注入豊胸は自己組織を注入するので、見た目や触感はもちろん、寝たときのバストの流れ方も自然です。人工物を使って行うシリコンバッグ豊胸やヒアルロン酸豊胸、アクアフィリング豊胸とは一線を画す仕上がりが期待できるでしょう。

定着後すれば、効果が長期的

シリコンバッグやヒアルロン酸などを使った豊胸術の場合、経年劣化に伴う入替えや、吸収による再手術が必要となりますが、脂肪注入豊胸は長期的な効果が見込めるのが特徴です。注入した脂肪は、術後6ヵ月で完全に定着します。通常この期間で定着した脂肪は、それ以降、吸収されることはありません。

太もも痩せやお腹痩せが、同時に叶う

脂肪吸引が必須となる脂肪注入豊胸は、バストだけでなく、ボディラインまでも美しくします。バストのボリューム−アップに加え、気になる太ももや二の腕、お腹の痩身も可能という、まさに一石二鳥の豊胸術です。

デメリットは?

痩せている人は受けられない場合があります。

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ただし、153㎝で32㎏の方でも受けられた例がある

当然ですが、注入する脂肪がなければバストアップは叶いません。痩せ型の方はクリニックから施術を断られてしまうこともあります。しかし過去には、BMI:13の方(153cm, 32kg /20代女性)が脂肪注入豊胸を受けた例もあります。皮下脂肪の90%を採取できる「ベイザーリポ」を使えば、ほとんどの場合は施術が可能でしょう。なお、ベイザー脂肪吸引は認定医のみが行える施術です。担当ドクターの名前がベイザー脂肪吸引公式サイトの「認定医紹介」に掲載済みであることを確認の上、施術を受けましょう。

施術名 脂肪注入豊胸
施術概要 太もも、腹部などの皮下脂肪を採取し、そこから老化細胞や血液等の不純物を特許技術の遠心濾過で除去。これをバストの皮下に注入する豊胸手術。ベイザー脂肪吸引を併用することで、より美しいボディラインに仕上がる。
施術費用 ¥864,000(税込¥950,400) ※モニター料金
モニター募集に関して詳しくはこちらをご覧ください。
▷【脂肪注入モニター募集】
副作用・リスク 施術後には一定期間、痛み、浮腫み、内出血、こわばり等の症状が見られることがあります。また、この他にも予期しない症状が現れる可能性がありますので、術後異常を感じた際には速やかにご相談ください。

失敗するとどうなる?

しこりができる可能性があります。

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注入量や注入方法に注意しなければ、しこりができる

脂肪注入豊胸で一度に注入できる脂肪の量は、およそ200ccほどです。それ以上の注入はしこりができる原因となります。また、脂肪をかたまりで一箇所に注入してしまうと、これもしこりができる原因となるため、注意が必要です[1]

しこりの原因は何?

注入した脂肪が死んでしまうと、そのかたまりがしこりになります。

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不純物が多いと脂肪は死んでしまう

しこりは、注入した脂肪に十分な酸素や栄養が行き渡らず、体内で生き残ることができなかったときに生じます。
元々の脂肪(吸引した脂肪)に含まれる「死活細胞」や「老化細胞」はしこりの原因と言われています。こうした不純物は栄養分の配給を妨げるため、脂肪が壊死し、しこりになってしまうのです。

大量に注入すると脂肪は死んでしまう

1度の手術で注入できる脂肪量の目安は、片胸およそ250ccまでです。これ以上注入すると、たとえ質の高い脂肪だったとしても、しこりを生じるリスクが高まってしまいます。注入時は元気だった良質な脂肪も、バストという限られたスペースの中に無理やり押し込められ、窒息してしまうのです。

かたまりで注入すると脂肪は死んでしまう

どれだけ良質な脂肪を適量注入しても、塊で注入すれば意味がありません。脂肪の真ん中に栄養素が行き渡らず、壊死し、しこりになってしまうからです。より多くの脂肪に栄養を行き届かせるには、脂肪を細長く注入する必要があります。

しこりの成分は何?

壊死した脂肪が被膜に包まれて硬くなったものです。

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壊死脂肪の周りに被膜が形成され、しこりになる

脂肪は、注入後にたとえ壊死したとしても、その塊がごく小さいものであれば、時間とともに吸収されてなくなります。しかし、直径10mm以上脂肪の塊は、完全には吸収されず残ってしまいます。この時、体はこれを異物と認識し、これを閉じ込めるように被膜が形成されてしこりとなるのです。
なお、被膜はシリコンバッグ豊胸やヒアルロン酸豊胸、アクアフィリング豊胸でも形成されます。これらの被膜は、体がバッグや注入物を異物と捉えることで形成されます。

しこりができるのは当たり前?

質の良い脂肪を用い、許容量と注入法に気をつけさえすれば、しこりになることはほとんどありません。

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脂肪幹細胞が多く含まれる脂肪を使う

不純物は、注入された脂肪が体内でエネルギーを得る際の妨げになるので、できる限り排除しておく必要があります。その一方で、脂肪幹細胞(脂肪細胞になる前段階の脂肪)は豊富に存在することが望まれます。脂肪幹細胞の密度を高くすることで注入脂肪の定着が有利になることは、いまや定説です[2]
このページの冒頭にあげた脂肪注入豊胸の種類で言うと、通常の脂肪注入豊胸以外は、良質な脂肪の類に入るでしょう。特に幹細胞の密度が高いのが、セルチャー豊胸・非培養幹細胞豊胸・コンデンスリッチ豊胸です。

コンデンスリッチの抽出方法

注入量は片胸250ccまでとする

1度の手術における脂肪の注入量は、片胸250cc程度までです。たとえ良質な脂肪を注入しても、これ以上注入すればしこりリスクが高まってしまいます。注入時は元気だった良質な脂肪も、バストという限られたスペースの中に無理やり押し込められ、窒息してしまうのです。

 

バストへは細かい粒状で注入する

脂肪注入豊胸のしこりを回避するためには、脂肪が塊にならないように注入する必要があります。具体的には、1㏄の脂肪を直径2.4mm未満、長さは20~30cmまで細長く伸ばして、各層に注入することです(各層:皮下、乳腺下、大胸筋内、大胸筋下)。これは「直径2.4mm以上の塊を注入すると、脂肪が壊死してしこりになるリスクが高くなる=定着しなくなる」という医学的根拠に基づいて考案された技術です[3][4]

しこりは放置してもOK?

放置すると悪化する可能性があります。

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しこりの放置は石灰化リスクを高める

脂肪注入豊胸のしこりが石灰化した例脂肪注入豊胸のしこりが悪化すると、石灰化を起こすことがあります。しこりの正体は、壊死した脂肪の周辺に被膜が形成れたもの。その被膜の周辺組織で炎症が起こり、カルシウムが被膜の周囲に沈着することを「石灰化」と呼びます。
なお、石灰化するまでしこりが悪化すると、除去する場合は胸を切開するしかありません。

効果の持続期間は?

注入した脂肪は、術後6ヵ月後には完全に定着します。この時点でバストに残っている脂肪は、その後失われることはありません。

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術後6ヵ月の脂肪量はその後も維持される

脂肪注入豊胸を受けてから6ヵ月経過した時点のバストの脂肪量は、その後も半永久的に維持されます。もしバストサイズが小さくなってしまうとしたら、それは極端にやせてしまったときや、加齢に伴って乳腺が縮小したことの影響です。とはいえ、こうした変化は豊胸手術を受けたかどうかにかかわらず、誰にでも起こりうる自然な変化と言えます。脂肪注入豊胸のメリットのひとつである「自然さ」とは、肉体の変化にも順できるという自然さでもあるのです。

施術名 脂肪注入豊胸
施術概要 太もも、腹部などの皮下脂肪を採取し、そこから老化細胞や血液等の不純物を特許技術の遠心濾過で除去。これをバストの皮下に注入する豊胸手術。ベイザー脂肪吸引を併用することで、より美しいボディラインに仕上がる。
施術費用 ¥864,000(税込¥950,400)
モニター募集に関して詳しくはこちらをご覧ください。
▷【脂肪注入モニター募集】
副作用・リスク 施術後には一定期間、痛み、浮腫み、内出血、こわばり等の症状が見られることがあります。また、この他にも予期しない症状が現れる可能性がありますので、術後異常を感じた際には速やかにご相談ください。
脂肪注入後に「小さくなった」と感じる方は少なくない

ただ、ご質問のように「徐々に小さくなっているのでは?」と誤解してしまうのも理解できなくはありません。というのも、脂肪注入豊胸の場合、最終的に落ち着くバストサイズは、手術直後の半分程度の大きさだからです。手術直後は、腫れなどの影響で注入した脂肪量以上にバストが大きくなります。しかし、やがて腫れは落ち着き、注入した脂肪の何割かは定着せずに脱落。その結果残ったバストが、手術によって得たバストです。それでも術前よりは確実に大きくなっているのですが、ご本人としては、手術直後に一度大きくなった状態を経験しているだけに、半年後の段階ではかなり小さくなったと感じるのだと思います。術前後の写真を見比べていただけば、その点はご納得いただけるのではないでしょうか。

脂肪注入豊胸の種類は?

採取した脂肪の加工方法によって、いくつかの種類に分かれています。メジャーな7種類を紹介しましょう。

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通常の脂肪注入豊胸

医療用のこし器(茶こしのようなもの)を使って、採取した脂肪に含まれる麻酔液や血液を洗浄してバストに注入する方法です。古くから行われていて一番シンプルな方法ですが、しこりの原因となる死活細胞や老化細胞を完全に取り出すことはできないということから、注入後に脂肪が壊死したり、しこりになったりするリスクが高くなるというデメリットがあります。また、脂肪を加工する際、脂肪が空気に触れるので感染症のリスクも高くなることが懸念されています。
単に「脂肪注入豊胸」という施術名でサービスを展開している場合は、ほとんどこの方法が取られているようです。

ピュアグラフト豊胸

採取した脂肪から、フィルターと水(ラクトリンゲル液)を介して不純物(オイルや赤血球)を排除する方法です。この方法の場合、ほぼ空気に触れない状態で脂肪を洗浄することができます。

非培養幹細胞(SVF)豊胸

「幹細胞脂肪注入」とも呼ばれる、採取した脂肪の半分から脂肪幹細胞(正確にはSVF:Stromal Vascular Fraction)を抽出し、その脂肪幹細胞を残りの脂肪に混ぜ合わせて注入する方法です。脂肪幹細胞は脂肪の定着に役立つと言われており、非培養幹細胞豊胸ではその脂肪幹細胞が、200ml中130万個も含まれています。ただし、この施術には多くの脂肪を必要とするので、脂肪量が豊富な方でなければ受けられません。

コンデンスリッチ豊胸

採取した脂肪を特殊な加重遠心分離器にかけて、水分や血液、死活細胞など不純物はもちろん、肥大化してしまった老化細胞までを除去します。濃縮された脂肪は若くて元気な脂肪細胞と幹細胞の密度が非常に高く、高い定着が期待できます。

※加重遠心分離とは?
採取した脂肪に特殊なおもり(=ウェイトフィルター)を乗せた状態で遠心分離にかける特許技術のこと。

コンデンスビブラ豊胸

乳房拡張機器「BEbra(ビブラ)」を併用するコンデンスリッチ豊胸のことをコンデンスビブラ豊胸といいます。施術前の着用で皮膚を伸ばして脂肪の注入スペースを広げ、施術後の装着で血行を促進して脂肪の定着率を高めます[5]
痩せ型の方や、授乳経験のない方に適しています。

コンデンスビブラ豊胸

 

アンダーブーブ豊胸

下乳をデザインするコンデンスリッチ豊胸のことです。スレッド(医療用の糸)を用いて、バスト下側の皮膚を持ち上げることで、上向きバストをつくります。
形にもこだわりたい方に適した方法です。

※アンダーブーブとは?
下乳のことです。アンダーブーブにボリュームを持たせることで、バージスラインがくっきりと際立ちます。

 

セルチャー豊胸/培養幹細胞豊胸

脂肪の定着を助ける脂肪幹細胞(SVF)を、人口培養で最大1,000万個にまで増殖させ、コンデンスリッチファットに添加して注入する方法です。200mlの脂肪で約130万個の幹細胞を抽出する非培養幹細胞豊胸とは異なり、わずか20mlの脂肪で幹細胞を増殖させることができます。そのため、バストへの注入に十分な量の脂肪を活用できるので、痩せている人にも適しています。
なお、この施術は「第二種再生医療等提供許可施設」として国から許可を得た施設だけが提供可能です。

大学病院などで乳房再建に活用するべく、臨床実験が行われています。

一度に注入できるのは何cc?

片胸250cc程度です。

大橋ドクターの解説

医学的に許容範囲がある

「大きくなりたいからできるだけたくさん入れてください」という方もいらっしゃるのですが、しこりのリスクを考慮すると、片胸に250ccくらいまでの注入が妥当と考えます。250cc以上の脂肪でも入れようと思えば入れられますが、あまり多くの脂肪を入れ過ぎると、注入した脂肪が窒息状態に陥り、壊死して結局無駄になってしまいます。脂肪注入豊胸で失敗しないためには、生きた細部をバストの中でどう生かすかという発想が大切です。

 

それ以上の注入は数回に分けて

カップ数に関しては、1度の手術で平均1〜1.5カップアップするとお考えください。もし、1.5カップ以上のバストアップを希望される場合は、手術を複数回受けることをおすすめします。1度の手術に大量の脂肪(例:500cc)を注入するよりも、複数回の手術で同量の脂肪(例:250cc×2回)を注入した方が、しこりができにくく、バストアップしやすいです。

定着しやすいのはどこから採取した脂肪?

太ももと下腹部、腰から採取した脂肪です。

大橋ドクターの解説

幹細胞が豊富な脂肪は定着しやすい

太もも、お腹、腰(ウエスト)から採取した脂肪には、脂肪幹細胞が豊富に含まれており高い定着率が見込めるのです。

これらの部位はダウンタイムも最小限

太もも、お腹、ウエストといった部位の脂肪には線維質が少なく、脂肪吸引をおこなう際に出血を最小限に抑えることができます。そうした点からも、これらの部位の脂肪は、脂肪注入豊胸の素材として適性が高いと言えます。

人によって脂肪の定着率が変わる?

はい。注入スペースを十分に確保できる人は、より高い定着率が見込めます。

大橋ドクターの解説

バストのキャパシティがある人は、定着しやすい

違いは、バストの許容量(=キャパシティ)にあります。この許容量に関与するのが、「バストの皮膚の伸展」と「元々のバストの脂肪量(皮下脂肪や乳腺下脂肪の厚さ)」です。
例えば授乳経験がある方はバストの皮膚が伸びていることも多く、注入スペースに余裕があります。バストの皮膚に伸展があると、脂肪全体に栄養が行き渡りやすく、脂肪が生き残りやすい(脂肪が壊死しにくい)、言わば定着しやすい環境なのです。
また、元のバストがある程度大きい方は、単純に注入できるスペースが広いため、注入脂肪が定着しやすいと言えます。

バストのキャパシティがない人は、定着しづらい

逆に定着しにくい人は、脂肪を注入するスペースがあまりありません。つまり、元のサイズが小さい人はこれに該当します。たとえ脂肪を注入できても、脂肪がぎゅうぎゅう詰めになってしこりになりやすいのです。
また、意外かもしれませんが、乳頭と乳房下縁(乳房下の膨らみ)の距離が短い人も、思うように注入スペースがとれません。そのため、脂肪を注入しても定着しにくい傾向にあります。たとえ元のバストサイズが大きくても同様。乳頭から乳房下縁の距離は最低6センチ以上ないと、脂肪の多くが生き残りません。
脂肪の定着が見込めそうにない方は、乳房拡張機器「BRAVA」などを仕様すると良い結果が得られます。乳房拡張機器はドーム型のカップで、バストに吸着させ、その陰圧でバストの皮膚を伸ばします。術前後の装着で、バストの許容量アップ、血流の新設(=脂肪が生き残りやすい)に役立ちます。

ダウンタイムにしてはいけないことは?

極端なダイエット、喫煙、バストを冷やし過ぎる行為、マッサージは定着に悪影響です。脂肪が定着する術後3ヵ月まではこれらの行為を控えましょう。

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ダイエットをしてはいけない理由

人間は食事や睡眠がエネルギー源ですよね。それは脂肪にも共通する部分があり、定着させる(生き残る)ためには酸素や血液などの「栄養」を与えないといけないのです。そうなると、極端なダイエットは、脂肪が生き延びるのに相応しい環境ではないことがご理解いただけると思います。

喫煙・バストを冷やしすぎる行為がいけない理由

喫煙やバストを冷やし過ぎる行為は、血流が悪くなると言われています。バストを冷やす行為は術後の腫れを落ち着かせるだけでなく、定着率を高めるメリットがあると言われており、脂肪注入豊胸に関する多くの学術書でも冷却ケアを推奨していますが、冷やし過ぎは禁物です。もし冷やす場合は、熱冷まし用の冷却シートくらいにとどめた方が良いでしょう。

マッサージをしてはいけない理由

「マッサージは血流も良くなりそうだし、柔らかくなりそう」と思った方もいらっしゃるのではありませんか? しかし残念ながら、定着していない期間(術後3ヵ月以内)にマッサージをすると、脂肪を移動させてしまう可能性があります。せっかく分散して注入された脂肪も、移動し、塊になってしまうのです。結果脂肪が壊死し、しこりの原因になってしまうのです。もちろん定着も見込めません。

豊胸後に乳がん検診は受けられる?

しこりになっていなければ、受けることが可能です。

大橋ドクターの解説

しこりができている場合は注意を

脂肪注入豊胸は人工物を注入しないため、マンモグラフィーとエコー共に検査が可能です。脂肪注入豊胸は自己脂肪を注入するため、シリコンバッグのような乳がん検診時のリスク(バッグが破損する等)が低いのは間違いありません。
ただ、しこりがあると、マンモグラフィー検査で潰してしまう可能性があるので注意してください。しこりが潰れると炎症を起こし、大掛かりな摘出手術が必要になります。
結論としては、正しく行われた脂肪注入豊胸であれば乳がん検査は問題なく受けられます。ただしあらゆる可能性を考慮して、豊胸の事実は医師へ事前に伝えておくことが望ましいと考えます。

脂肪注入豊胸が原因で乳がんになる?

そのようなことはありません。この事実は海外の論文でも明らかになっています。

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乳がんのしこりと脂肪注入豊胸のしこりは別物

脂肪注入豊胸のしこりは、まだ内部が液状だったり硬くなっていたりと種類は様々ですが、悪化して「癌化」することは医学的に考えられません。海外の論文でもきちんと証明されています。
そもそも、乳がんは乳腺組織である乳管や小葉から発生します。一方の脂肪注入豊胸は乳腺を避けて行いますし、万が一しこりができたとしても、それはがんではなく“脂肪”です。ですから、脂肪注入豊胸のしこりと乳がんのしこりは別物であると言えます。
たとえ乳腺内に脂肪が注入されても、がん細胞に変化することはありません。

今後の展望は?

乳房再建にも用いられるなど、今後も広く展開されることが期待できます。

大橋ドクターの解説

脂肪注入豊胸は海外でも注目されている施術です

脂肪に含まれる「脂肪幹細胞」の可能性はもちろん、乳房再建として脂肪注入が用いられるようになった昨今、脂肪注入豊胸の将来性は極めて明るいでしょう。海外でも注目する学者が増えています。

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※当施術は薬事認定可であり、自由診療となります。